明日香村の南に位置する古のまち、高取町(たかとりちょう)。
高取城は岡山高梁市の備中松山城、岐阜県恵那市の美濃岩村城と並ぶ日本3大山城の一つであり、日本100名城にも選ばれています。
現在は石垣しか残っていないのですが、なぜこれほど評価が高いのでしょうか。
実際に訪れてみると、道中は深い緑に覆われており、繁栄の面影はあまり感じられません。アクセスはやや難しく、城へと通じる県道119号はすれ違いができないほどの狭隘(きょうあい)さ。時折、クルマに木々の枝葉がぶつかります。
高取城は高取山(標高583.9㍍)の頂に建てられています。麓からの高低差390㍍は日本三大山城の中でも最も高いです。わかりやすく例を出すと、美濃岩村城は海抜721㍍と高取山より高い位置に建てられていますが、麓からの高低差は150㍍。つまり、高取城は設計上、難攻不落の城だったことがわかります。残っている石垣も立派なものでした。
豊臣秀吉の弟・秀長が大和の国主となり郡山城に、家臣の本多氏が高取山城にそれぞれ入り、繁栄しました。
麓には南法華寺(壺阪寺)があり、大仏が目につきます。
「薬のまち」としても知られており、町内には多くの製薬会社が存在します。
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