民間調査会社のブランド総合研究所による47都道府県「地域ブランド調査」で度々最下位となっている茨城県。県ではVtuberを起用したPRなどを通じて魅力を発信していますが、最下位脱出には至っていません。しかし、私は茨城県の全市町村を訪れて魅力度ランキング最下位はありえないと確信しました。特に目についたのが、「日本三大」の多さです。
霞ヶ浦(日本三大湖)
琵琶湖(滋賀県)、サロマ湖(北海道)と並び日本三大湖と称される霞ヶ浦(茨城県かすみがうら市ほか)。漁業や利水、観光などさまざまな分野で活用されており、茨城県における「マザーレイク」と呼んでも過言ではないと思います。
利根川(日本三大河川)
信濃川、石狩川と並び日本三大河川と称される利根川。本流の長さと流域面積のトップ3が名を連ねています。
笠間稲荷(日本三大稲荷)
全国に3万社以上あるお稲荷さん。その総本宮が伏見稲荷大社(京都府京都市)です。日本三大稲荷の1つは伏見稲荷で間違いないとして、残りの2社は竹駒神社(宮城県岩沼市)、笠間稲荷神社(茨城県笠間市)、豊川稲荷(愛知県豊川市)、最上稲荷(岡山県岡山市)、祐徳稲荷神社(佐賀県鹿島市)など諸説あります。笠間稲荷は公式ホームページで「日本三大稲荷」と表記があります。
袋田の滝(日本三名瀑)
華厳ノ滝(栃木県日光市)、那智の滝(和歌山県那智勝浦町)と並び日本三名瀑と称される袋田の滝(茨城県大子町)。滝の流れはまるで白く美しい絹織物が連なったようで、豪快ではないですが、しなやかで力強く感じました。
偕楽園(日本三大庭園)
兼六園(石川県金沢市)、後楽園(岡山県岡山市)と並び日本三大庭園と称される偕楽園(茨城県水戸市)。隣接する「千波湖」を含めた面積は大変広く、都市公園としてはニューヨークのセントラルパークに次ぐ世界2位を誇ります。四季折々の表情を見せる花や木々の姿は訪れる人々を飽きさせません。何時間でもいられる気がしました。
牛久大仏(日本三大仏?)
日本三大仏のうち、2尊は奈良の大仏(奈良県奈良市)、鎌倉大仏(神奈川県鎌倉市)で確定しています。しかし、残る1尊は高岡大仏(富山県高岡市)、岐阜大仏(岐阜県岐阜市)など諸説あります。しかし、その議論に牛久大仏が挙がることはありません。理由の1つに1989年創建と比較的歴史が浅いことが考えられます。高さ120㍍と世界一高く、手のひらに奈良の大仏が乗るほど大きな牛久大仏も十分残る1尊にふさわしい大仏と言えるのではないでしょうか。
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