奈良県のほぼ中央に位置し、「奈良のへそ」と呼ばれている黒滝村(くろたきむら)。
奈良県南部は平坦な土地が少なく、「へそ」ですら村域の97%は林野です。人が住めるところは限られており、川沿いのわずかな平地や山麗斜面に民家が点在するのみ。まちの中心部である役場前の交差点は昼から点滅信号でした。
黒滝村、野迫川村、下北山村、上北山村…。離島を除けば、これほど人口の少ない市町村が密集しているエリアは極めて珍しいです。
奈良県南部の人口は7つの村を足しても1万人を下回ります。奈良県の総人口は100万人を超えているので1%にも満たない数字です。
住める場所が少ないのだから当然とも言えますが、全市町村制覇を通じて「日本人はどんな場所にでも住んでいるな」と感じさせられていたので、この事実には驚かされます。
すぐそばには都が置かれた歴史があるにも関わらず、いにしえの風景が残っていることは大げさかも知れませんが奇跡。それが世界遺産を生んだ理由でもあり、豊かな自然はかけがえのない宝物です。
その一方で、道の駅は多くの観光客でにぎわい活気がありました。猪肉のカツ(150円)は「肉食ってるな」と実感できる食べ応え。
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