黒石市(くろいしし)の「中町こみせ通り」は青森県で1番見たかったまちなみです。
江戸時代の伝統的建造物とアーケードが当時の姿のまま残されている「中町こみせ通り」は全国的にも類例がありません。
まさにアーケードの元祖といえるような存在です。では、なぜ何百年も前の黒石市にアーケードが整備されたのでしょうか。それは、日差しや青森県の厳しい冬の吹雪から黒石を訪れる人を守るための商人の人情。
クルマを停めてまちを散策していると、軽自動車に乗った女性が私の横でクルマを停めました。「すみません、どうされましたか」と尋ねると、「違うの違うの謝らなくていいの!半ドアだったから!」とわざわざ私のクルマが半ドアだったことに気付いて教えにきてくださったようです。アーケードの木のぬくもりと人のぬくもりも感じるまちでした。
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