日本の美しさがギュッと凝縮された庭園。中でも日本3名園は優雅で趣があり、四季折々の表情を見せる花や木々の姿は訪れる人々を飽きさせず、1日中見ていられる気分にさせてくれます。今回は、日本が誇る美しい3つの庭園のみどころをご紹介します。
偕楽園(茨城県水戸市)
徳川御三家の一翼を担った水戸藩・徳川斉昭公の命によって造園された偕楽園(かいらくえん)。園名には皆と偕(とも)に楽しむという思いが込められています。みどころは数千本という数に圧倒される「孟宗竹林(もうそうちくりん)」、徳川斉昭公が自ら設計した「好文亭」、高低差を生かした湧水「吐玉泉(とぎょくせん)」など。梅の名所としても有名です。「偕楽園」と隣接する「千波湖」を含めた面積は大変広く、都市公園としてはニューヨークのセントラルパークに次ぐ世界2位を誇ります。
兼六園(石川県金沢市)
金沢城跡の敷地内につくられた兼六園(けんろくえん)。加賀百万石といわれ栄華を極めた加賀藩によって造園されました。大きな霞ケ池を中心にだれでも気軽に散策することができる「廻遊式」を取り入れた庭園です。池の周りには兼六園のシンボルといえる「徽軫灯籠(ことじとうろう)」などが効果的に配置されています。園内には日本で最古の噴水もあります。クルマの場合は「県営兼六駐車場」が広くてオススメです。
後楽園(岡山県岡山市)
岡山藩藩主の池田綱政の憩いの場として造園された後楽園(こうらくえん)。園内で最も重要な建物が「延養亭」であり、藩主が庭園を一望できるように設計されています。偕楽園や兼六園にありそうでないのが、お城と庭園のコントラスト。後楽園と岡山城のコントラストは岡山県で最も美しい風景の1つでしょう。
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